ケヴィンのなんでもかんでも

人は人を捨てた。
自分の意に沿わない者（物）は
ポチッと一押しリセットすればいい。
だから人は人を捨てた。
その穴埋めとしてPcem-101通称チャム
というアンドロイドが生まれた。
そのアンドロイドは全てを命令通りに遂行するという事で、
瞬く間に全世界へ広る事となる。
しかしある日、
アパートの一室でチャムがご主人を殺害する事件が起きた。
そのチャムは「リセット」という言葉を連呼し
ご主人の頭のてっぺんを一押しして殺害させていた。
当局はこの事件の鎮静化を図ろうとしたが
チャムが広がるのと同じく、事件もまた急速に全世界へと広まっていったのだった。
人は逃げまどい、恐怖し「アンドロイドの反乱」と口々に言っていたが
思えばそれは純粋にアンドロイドが人間から学んだことであり。
人間自身の愚かさに他ならない。
しかし、もう、この状況で懺悔したとてどうにもならないのだ。
はたして、人の運命とはいかなるものか？