見知らぬ壁。。。みたいな題名。

カテゴリー │蛇足

どこからか突然冷たい空気を感じる。どうやら今年の冬は寒くなりそうだ。
若干首をすぼめ身震いをしながら、いつもの路地を小走りで通り過ぎる。
今日は20年ぶりの同窓会らしい。
さすがな出不精のオレも行かなきゃ不味い。というより半強制的に呼び出された感じだ。
その角を右に曲がれば、あと何百mかして皆行きつけの居酒屋に到着するのだが
その前に見知らぬ物を目にしてしまった。
チカチカっと不規則運動を続けるネオン看板。(?k・・・v・・・kvn-factory?工場。。。?)
怪しげなバー?そんな雰囲気のする看板だが、こんな所に店なんかあっただろうか。
・・・あっ
そうだ!この前後輩が言ってたあの店か。
:あっ、知ってます?先輩。
;え?何が?
:駅角に怪しい店が出来たんす。入口が無いお店。
;は?なんなの?何の店だって?
:いやぁ、何のお店かは分かんないスけど
 昼間は何もないのに夜なると突然怪しいネオン看板が出てるっていう。。。
;は?なんなのそれ?何の店かわかんねー、入口もねー、そんなの意味がわからんじゃん。
:そうなんすけどね、なんかぁ、3コ上の先輩が見に行ったみたいなんすよ。
;で?
:・・・・・いなくなっちゃたんです。その日から消息バツ。。。。
;はぁ?そんなんもっと訳わかんないじゃん。なんなん?
:先輩ちょっといってみてくださいよぉ
;はぁ!?いくかそんなん!お前がいけや!
:先輩、それはちょっと、断固拒否ッス。
;はぁぁぁぁぁ!?
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
そんな会話をした事を思い出した。
怪しいお店。。。。
人間、深層心理、怪しい物事は解明したくなるのが常だ。
オレは看板の向こう側をちらっと見た。
そこには地下に降りる階段が結構奥まで続いていて、その先に小さくぼんやり灯りが見えていた。
(あるじゃねーか。入口)
なぜかオレはその灯りが気になってしょうがなかった。
そこに行って確かめてしたい衝動が湧き上がってきた。
余裕を見て出てきたので、同窓会の時間まだだ。
どんなお店か見るぐらいなら。。。
そう思い、その階段を下りた。
・・・・下りてしまったんだ、オレは。

みたいな、小説の始まり。

↓クらい所はスキですか?セマイ所はスキですか?
見知らぬ壁。。。みたいな題名。


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