隧道へ夏

カテゴリー │蛇足

夏が来る。
君の好きな夏がもうすぐ来る。
夏が来ると言うのに、今の私は凍えている。
激しい雨にうたれ、心すらも打ち抜かれる勢いだ。
ここを抜け出すためには、
向こう側に見える小さな小さな光の方へ歩くしかない。

・・・・・・そいえば、昨日も同じ風景であった。

いや、思い出す昨日の風景は、
セピア色に脱色し今日のものとは少し様子が違う。

・・・・・・・明日も同じ風景なのであろうか。
考えても見よう。
過去と未来、時間の流れは当然未来の方が早いと思っていた。
実際は違う。
体験談なのだから真実と言ってもいいだろう。
あぁ、過去の早さは未来の比ではない。

人は過去によって容(かたち)創られ
過去を羨み、過去を恐れ、憎んできた。

それゆえ未来の遅さに違和感を覚え、
気付かぬうち、アクセルを踏み、
そして新たな未来へ急ぎたがってしまう。

ふぅ~、一息ついた。
手はかじかむようだが、足は動く。
さて、またあの光に向かって歩くとするか。


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