トーキングシンメンモク2

ケヴィン

2016年05月13日 11:37

(昔の日本もそれなりじゃないの?)
ひと筋のタバコの煙をたどり真夜中の星を見上げながら
私の中で疑問が浮かび上がった。
1961年ジメッと梅雨が明けるか明けきらないかの大坂の空
そこにハダシの黒人ランナーが立っていた。
アベベ・ビキラ
前年ローマオリンピック、黒人初のマラソン王者。
招待されたこの大会に次回開催・東京を見据えての来日だ。
結果はというと、優勝はしたものの惨澹たるものだった。
何故か?
これは彼の問題ではない。
しごく簡単に書くと
競技中、何十台という車・二人乗りバイクの並走とその排気ガス
マナーを守らない日本国民の姿がここにあったからだ。
途中で立ち往生という場面も存在したそうだ。
 マナーカナーと叫ばれている昨今
今では考えられない光景がそこには広がっていたわけだ。
お隣さんがやっていそうな行為を日本も昔やっていたわけだ。
今起きたら大問題の吊し上げ状態だろう。
よく考えてほしい。
これは世界的に称賛され始めた日本のマナーの良さが
先天的に備わったモノではないという事を意味する。
という事は、日本がこの先マナーが悪くなる可能性を秘めているし
隣の国のマナーが向上する可能性だってあるのだ。
マナーという根本的議論があるにせよ
他を見下したり、そのことを鼻にかけたりする事があるならば
それこそが粗悪マナーであろうし、それはきっと自分に振り返ってくる。
世界的に称賛されているという事は今の日本のマナーは高水準に違いない。
ならばこのレベルを保ちつつ、いつの日かそれが”当たり前”になり
裏帰り”感謝”が芽生えるようになっていたいものである。

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